非対面型ホテルの実現化に向けたシステム導入事業

>>デジタル化事例集

課題・目的

 新型コロナウイルス感染拡大防止及びwithコロナ時代に向け、ホテルや旅館等の宿泊施設における「フロント無人化」や「非接触型チェックイン」の需要が拡大している。対面によるチェックイン、鍵の受け渡しを避け、画面越しのコールセンターとのやり取りにより、対面と変わらない対応を実現できるシステムを導入することで、感染症拡大への安全性が増しホテルの利用拡大につながることを目的とする。

取り組み内容

 下記内容を実現できるシステムを導入した。

1.利用者は、オンライン上の予約サイトより申込み、事前に料金をクレジットカード決  済ののちチェックインコードのメールによる通知を受ける。(予約完了)

2.宿泊当日、ホテル入り口脇にあるキーボックスに付属するタブレット端末にチェック  インコードを入力する。予約者情報がタブレット画面に表示されるので、間違いない  かを確認する。(本人確認)

3.確認後、コールセンターに接続され、コールセンタースタッフと画面越しのやり取り  の後、キーボックス開閉のパスワードの通知を受ける。(チェックイン)

4.キーボックスのテンキーにパスワードを入力し、指定の鍵を取り出す。(鍵の受け取  り)

5.受け取った鍵で指定の部屋を開錠し入室。

6.退室時に鍵をもとのキーボックスに戻してチェックアウト完了。

7.UTM機を通して顧客・売上・経理データのテレワーク対応にする。

効果

 本システムの導入により、非接触型チェックインによる感染症対策を図ることができた。また、Withコロナ時代の利用者ニーズに合致し、新型コロナウイルス禍にあっても一定の利用客を獲得することができた。24時間いつでも自由な時間帯でチェックインできるため、特に深夜時間帯にチェックインする利用者の利便性の向上が図られた。運営側はフロント業務が省人化できるため、大幅な人件費コストの削減が図られた。(通常ホテルの営業は年中無休、24時間体制での人員配置が求められるが、このシステムを導入することで交代要員も含め2名相当分の省人化・生産性向上ができた。)

今後の展開

 本事業で本システムの導入により対面でのやり取りと変わらない接客対応を実現できた。次のステップとして、現在新型コロナウイルス感染拡大により停滞している観光客について、Afterコロナ時代を見据え、観光資源の掘り起こしを行い、宿泊需要を取り込んでいく。